開催期間2015年10月3日(土) から 2016年1月17日(日)
概要 1936年7月、平野政吉は、急逝した藤田嗣治の妻・マドレーヌの鎮魂のために、秋田に美術館の建設構想を打ち出します。この構想を受けて藤田は、自作を多数、平野に譲渡。美術館の設計に関わることを表明し、秋田をテーマにした壁画を描くことを宣言します。
壁画《秋田の行事》は、1937年2月から3月にかけて、平野家の米蔵で制作されました。美術館は、壁画完成の翌年、1938年春に秋田市八橋の日吉八幡神社境内に着工。しかし、戦時体制下、まもなく建設工事は中止となります。まぼろしと終わった美術館の図面が、近年、平野家親族の家から発見されました。この図面をもとに、秋田県立大学建築環境システム学科の込山ゼミが、美術館の内観と外観のCG映像を製作しました。 本展では、ヨーロッパの建築を髣髴とさせるガラス屋根だったまぼろしの美術館が日吉八幡神社境内のどこに建設され、壁画がどのように展示される予定だったかを、リアルな映像と模型で紹介します。あわせて、藤田がまぼろしの美術館に飾ることを想定していた絵画を展観します。また、藤田が自身の個人ギャラリーを、平野は藤田作品を中心にしながらも多岐にわたるジャンルを網羅する美術館をイメージしていたことを、当時の資料で明らかにします。 |
ギャラリートーク&ワークショップ 講師:秋田県立大学准教授 込山 敦司 氏 日時:2015年11月28日(土) 14:00~15:30 会場:2F大壁画ギャラリー 3Fギャラリー 定員:20名 参加料:観覧料または年間パスポートが必要です 参加方法:お電話にてお申し込みください。 イベントチラシ http://www.pic-hiranofound.jp/data/maboroshi_gw.pdf | |
講演会 まぼろしの美術館を再現する 講師:秋田県立大学准教授 込山 敦司 氏 日時:2015年12月13日(日) 14:00~15:30 会場:秋田県立美術館1F レクチャールーム 定員:40名 参加料:無料 参加方法:お電話にてお申し込みください。 | |
ジャズコンサート&トークショー ◎ジャズコンサート UKジャズダンサー YOSHITAKA ジャズバンド Dr.太田徹 G.小野リカルド輪太郎 B.本川洋之 TP.鈴木雄大 Trb.福島慎一 ◎トークショー 秋田県立大学准教授 込山敦司 氏 秋田公立美術大学准教授 山本太郎 氏 UKジャズダンサー YOSHITAKA 氏 日時:2015年10月17日(土) 17:00~18:30 会場:日吉八幡神社境内 参加方法:ご自由にご参加ください。 | |
学芸員によるギャラリートーク 日時:2015年10月24日(土) 12月19日(土) 各日とも14:00~14:30 会場:3Fギャラリー ※事前申し込み不要です。当日の観覧券、または年間パスポートをお持ちください。 |