開催期間2016年9月8日(木) から 2016年11月6日(日)
概要著作権の関係上、作品の印刷はできません。
1959年から1年間、フランスに留学した斎藤真一は、ヨーロッパを彷徨しながら、その街角や人の暮らしに、自らの遠く懐かしい記憶を見出そうとしました。パリでは、若い頃から憧れていた藤田嗣治のアトリエを訪れ、親しく言葉を交わし、「帰ったら秋田や東北がよいから一生懸命描きなさい」と勧められます。帰国後の斎藤は、その勧めどおり東北へと旅立ち、そこで盲目の女性旅芸人、瞽女の存在を知ることになります。その後、旅に明け暮れた越後瞽女の足跡を辿りながら、瞽女たちの喜びや孤独、哀感を描き続けました。瞽女の悲しみ、ひいては人間の根源的な悲しみを表現した「赫」は、人々の心を捉え、高く評価されています。
斎藤は、絵筆をとるかたわら文筆家としての才能を発揮し、越後瞽女についての随筆や吉原の遊女の小説は、映画や舞台などで上映されました。 本展では、瞽女や吉原、さすらいをテーマにした作品に斎藤の言葉を添えて、果てしない孤独が滲む画面と画家の寂寥の想いが響き合う世界を展観します。 ※特別展のため、料金が通常とは異なります。 一般600円(450円) 学生400円(300円) シニア(70歳以上)540円 高校生以下無料 ( )内は20名以上の団体料金 |
トークショー 「父、斎藤真一を語る」 講師:齊藤裕重 日時:9月25日(日) 14:00~15:30(予定) 会場:1階レクチャールーム | |
ギャラリートーク 9月17日(土) 10月15日(土) 各日とも 14:00~15:00 |